久高島緊急支援(その後の報告)

久高島緊急支援(その後の報告)

 約半年前に「久高島緊急支援プロジェクト」として、大類隼人会員が代表理事を務める「認定NPO法人future code」と共に寄贈した多目的緊急搬送車両の運用状況の確認と、その他の問題のフォローアップのため、先月末、沖縄の離島、久高島に田中久光直前会長と大類隼人会員が訪問しました。
 
寄贈から約半年間で、緊急搬送車両の出動回数は計6回。

主な出動理由としては、喘息発作や心不全などの緊急医療ケースが多く見られました。
 
注目すべき事例として、最近発生した骨盤骨折の患者さんの搬送があります。
この事例では、搬送車両によって患者さんの体幹をしっかりと固定し、安全かつスムーズに搬送することができました。さらに、患者さんはそのままドクターヘリに引き継がれ、迅速に医療機関へ搬送され「命の輪」をつなぐことができました。


島民の皆様からは、「緊急搬送車両が島にあることで大きな安心感を得ている」という声をいただいています。離島という地理的条件の中で、緊急時の備えがあることの重要性と、その安心感は計り知れないものがあります。緊急車両が出動しない状況が最も平和な状態ではありますが、いざという時に適切に活用され、島民の命を守る役割を果たしていることを大変嬉しく思います。
 
その他にも、久高島に限らず、離島であるが故の出産などの問題もあり、今後も引き続き、現地のニーズや課題を丁寧に把握し、一つ一つの問題に可能な限り解決に向けて尽力していきたいと思います。