久高島緊急支援プロジェクト

久高島緊急支援プロジェクト

救急時人員搬送車両の寄贈

沖縄県の人口の少ない離島では、病気や事故などでの緊急時に必要な車輛が不足しているという現実があります。今回、私達、沖縄首里ロータリークラブと沖縄首里女性活躍ロータリー衛生クラブでは、久高島への緊急搬送車輛の贈呈を行うことを決定、多くの会員の寄付を即座に集めて、行政や消防など地元地域と連携して寄贈した。本日その贈呈式が沖縄本島島尻消防本部にて地元の南城市長、八重瀬町長他のご来賓の皆様もお越し頂いて行われた。

当プロジェクトの始まりは、島勤務の鈴木ドクターから以前の職務で救急医療でお知り合いだった沖縄首里RCメンバーである大類会員(ドクター、認定NPO法人 future-code 代表理事-世界の最貧国などで医療支援、生活支援、農業支援等を行う法人)…への、「何とかならないものだろうか?〜」という会話がきっかけ。300名に満たない島人口ながら年間5万人も訪れる観光入島者への対応など、皆さんにとっての救急医療支援などでご尽力くださっている消防の皆さまにも大変喜んで頂きました。沖縄県、日本、世界中の他の離島支援に繋がることを期待して、地元新聞にも取り上げて頂きました。

翌日は久高島に渡っての贈呈式。島の鈴木先生にお会いしようと安座間港から向かったが台風10号の影響で内地出張中の鈴木ドクターの飛行機が遅れてしまい、このセレモニーには間に合わずというハプニング。これはこれで再度訪問する理由が出来たと大類会員の談笑、なるほどそれなら久高島にて沖縄首里ロータリークラブの移動例会も有りだとみなさんの声、早速提案してみたいと思いました。

シカゴRCでの1907年当時の公衆トイレ設置支援という地域社会奉仕で始まったロータリークラブの奉仕プロジェクト、そんなことを想像してしまいました。幾度と繰り返される感謝の言葉に、学びを得たのは今回もまた我々の方だったと強く感じます。単発で終わるだけでなく今回の経験を、他の離島の課題解決への糸口へ、そして可能であればロータリー空白地域であるここ県南部でのクラブ創出へ、沖縄首里ロータリークラブの役割は何か模索していこうと思います。 写真は贈呈式の様子。

この支援の実現は誠に重畳。島医者の鈴木先生から「今回のご支援では医療面の恩恵以上に、久高は勇気をもらったと感じています」と連絡をもらいました。その言葉の意味を理解、想像し、次に繋げていく事が重要な事だと学びの多い奉仕プロジェクトとなった。

こんな時代だからこそ、人と人が争うのではなく “人と人は支え合う”のだという支援のあるべき姿のように思います。